AI碁ソフト、欧州のプロ棋士に勝利

 グーグルと、イギリスのグーグル・ディープマインド社は27日付の科学誌ネイチャー電子版に、両社が開発した人工知能(AI)の碁ソフト「アルファ碁(AlphaGo)」が、ヨーロッパのプロ棋士と対戦し、5戦全勝したと発表しました。

 人工知能が正式なフルサイズ碁盤の囲碁で人間のプロ棋士に勝ったのは初めての事です。

 人工知能ソフトはチェスや将棋ではトップ棋士と肩を並べる程になっていますが、初手から終局までの可能な着手数はチェスが10の120乗、将棋が10の220乗、囲碁が10の360乗で、囲碁は人間の「最後の砦」と言われ、人工知能が勝利するには後10年かかると言われていました。

 アルファ碁は昨年10月、2013年から3年連続ヨーロッパチャンピオンに輝いた中国出身でフランス国籍のファン・フイさん(二段)と5回対戦して全勝。

 アルファ碁はこれまで主流のモンテカルロ法ではなく、「深層学習」と呼ばれるデータや経験を自ら学習するプログラムを導入しているのが特徴です。3月にはソウルで、世界最強とされる韓国のイ・セドル九段との対局が組まれる事になっています。つまり、イ・セドル九段が文字通り人類最後の砦、と言うわけです。

デビッド・ボウイさん死去

 イギリスのロックミュージシャンで俳優のデビッド・ボウイ氏が亡くなった事を公式ツイッターが伝えました。69歳でした。

 癌で闘病中だったそうです。亡くなる2日前の69歳の誕生日に、アルバム「ブラックスター」をリリースしたばかり。そのアルバムの曲には、自らの死期を悟ったボウイからファンへのメッセージが盛り込まれている言うことです。

 多くの日本人は、大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」を思い出すでしょう。イギリス軍人役で出演し、ビートたけし、坂本龍一らと共演していました。

 日本では、遺作となった8日発売のアルバム「ブラックスター」の売り上げが急増し品切れが続出。追加の注文が相次いだためレコード会社の在庫が底をつき、追加生産に追われています。主な過去の作品の生産、販売を手掛けるワーナーミュージックにもヒット作「ジギー・スターダスト」や「レッツ・ダンス」等の注文が殺到。ヒット曲のダウンロード数も急増しており、11日には2700%増しになっています。

 ポール・マッカートニー(73)は「彼と一緒にいられた時間は宝物。イギリス音楽の歴史そのものだ」と語り、ローリング・ストーンズは「大変悲しいニュースだ。凄いショックだ。素晴らしく唯一無二のアーティストだった」と、いずれもツイッターなどで一緒に写る写真を紹介して故人を偲びました。マドンナ(57)も「私の人生を変えた偉大なアーティスト。会えて本当に幸運だった」とコメントしています。

 音楽業界以外でも、サッカーの元イギリス代表デビット・ベッカム氏は「想像力あふれる天才で私たち全員に影響を及ぼした」と、その死を悼みました。

ミラノ万博で日本館が金賞

 イタリア北部ミラノで開催されていたミラノ国際博覧会で、10月30日、優れた建築や展示のパビリオンを表彰する「展示館賞」が発表され、日本館が「展示デザイン部門」で金賞を受賞しました。

 ミラノ国際博覧会は、ミラノでは109年ぶりに開催された大規模博覧会で、博覧会テーマは、「地球に食料を、生命にエネルギーを」。

 簡単に言うと、食をテーマに開催された博覧会で、5月1日から10月31日まで開催され、184日間の期間中に約2150万人が来場しました。

 日本は農林水産省、経済産業省を幹事省、国土交通省を副幹事省とし、独立行政法人日本貿易振興機構を参加機関として公式参加。口コミで人気が広がり、ピーク時には入館まで10時間待ちの日もあるなど一番人気で、会期中に200万人以上が来館しました。イタリアのメディアは「行列嫌いのイタリア人を並ばせた」と日本館を評価しています。

 日本館、大人気だったようです。万博全体の入場者数が2150万人で、日本間が200万人以上ですから、入場者の1割が日本間を訪れた計算です。